担当者名 | 上谷麻生/浜町皐羅 |
住所 | 大阪市北区中崎西4丁目2-12 |
電話番号 | 06-6371-1577 |
大阪メトロ最寄駅 | 中崎町駅 徒歩5分 |
最寄駅 | – |
営業時間 | 12:30〜17:30 |
比較的空いている時間帯 | – |
大阪きってのディープエリア・中崎町駅。「個性的な町」とひとことで片付けてしまえないほど絶妙で奥深く、常に“深化”を遂げています。暮らしが息づきながらも感度の高いお店がひしめくこの中崎町で、根強い支持を得ているのが、ハンドメイド作品からカフェまで行う『majo cafe』さん。オーナーの上谷さんは、15年前にこの地で作家として活動する前から「majo」という名でアクセサリーを制作しており、数年前から娘の皐羅さんも一緒に店頭に立たれているとのこと。独特な雰囲気、まるで物語の世界に迷いこんだアンティークな世界観を魅せる「魔女」の秘密に迫ります。
数あるエリアの中で、なぜ中崎町でお店を始めることにされたのでしょうか?
「20年前にご縁があって、こちらで始めることになりました。熊野筆を扱われているお店があり、ずっと気になっていたのであるとき訪れてみたんですが、その際に私が身に付けていたアクセサリーを一目見て気に入ってくださって。『うちで置かせてもらえませんか?』とお声がけいただいたことで、中崎町へ頻繁に通うようになりました。その2年後、そのお店の方にこちらの古民家をご紹介していただき移ってきました。」
『majo』というネーミング、とても気になります!込められた思いや由来はどんなものなのでしょうか?
「『奥様は魔女』というドラマに憧れがあったんです。旦那様が帰ってくるまでに、主人公が魔法ひとつで家事を済ませてピカピカにしちゃうんですけど、その姿がなんか素敵だなって。
子育てや家事をしながら制作、となったときに周りの方から『大変よね』『頑張ってるね』と労いの言葉をいただくんですけれど、『こなせてて偉い』と褒めてもらうために制作しているわけではなかったんですね。なので『いつ寝てるん?』などと聞かれたとき、『魔法で作ってるねん』と返すとそれ以上突っ込まれなくなるので、『魔女』って何かと便利なんです(笑)。
そこまでタフにこなしていけるのは何故ですか?
「やっぱり好きだからですね。好きが原動力になっているからこそ仕事としてやっていける。好きなことなら寝ないでも取り組めます(笑)。
うちの一番のポイントがトイレなんですが、壁一面にタイルアートを施しています。『ミュシャ』の女神の絵などを取り入れているんですが、なりたい自分になれるようなものを見せ、思い描いてもらう空間にしたくて。
トイレって明日への不安とか悩み事とか、マイナスなことを発信される場なんですね。だからこそ一番元気をもらえる場にしたくて、力を入れています。」
壁一面に敷き詰められた美濃焼きのタイルアートは圧巻のクオリティ。上谷さんの器用さにも驚嘆しつつ、思わずうっとりする空間で誰にも邪魔されず、波動が高まっていくのが感じられます。
お店のコンセプトや指針のようなものを教えてください。お店の雰囲気から、スピリチュアル要素が強いのかな?と感じたのですが。
「その方にとって“近道になれる”、道標のようなアイテムを見抜く力があるんです。それを身につけて、『こうすればより良い方向へ進めるのでは?』とその方の個性を引き出すアドバイスをして背中を押して差し上げたい。そんな思いのもとにやっています。
私一人では制作できる数に限りがありますが、いろんな作り手さんが集えば、何万点もある中からその人にぴったりのものをご提供できる。やっぱり“魔女”なので、無いものがあるとダメなんです。どんな方が来られても、その方に必要なアイテムが揃っていてご提供できる状態であるべきだと思っています。」
一番思い出深い出来事はありますか?
「『王宮展』という企画が一番印象深かったです。普段の自分ではつけないけど憧れるなあと感じるアクセサリーを身につけていただく、という内容だったんですが、それってその方の自信に繋がると思っていて。
思い切り占いをする訳ではないのですが、ここにはやっぱり何か理由があって来られてる方が多いので、パッと見たときのインスピレーションでその人に必要なものを見抜いてサポート出来ればなと。かなり自分を追い込まれてるような雰囲気の方に、差し色でこんな色を身に付けてみたらどうですか?ご提案してみると、良くなりました!といった感想を頂けるんですね。そういうのがあると一層やりがいを感じます。」
「私は私で彼女は彼女で仕事のやり方がそれぞれあるので、押し付けたりはしませんがピンと来るものが徐々に似てきましたね。
明日やれることは今日でもやれるから、明日やろうと思ってることは今日のうちに済ませてしまおう!
面倒くさがりなのもありますが、極端な話、明日は生きてないかもしれない。全て片付けてしまって、 明日何しよう!?となる生き方が面白いですから。
言い換えるとピンと来たことはすぐにやる、というタイプなんですが『ピンと来た』ということは、イコール”虫の知らせ”なんですね。その通りにやると、それに必要なことが次の日必ず起こるんです。嫌な予感がしてたけど、必要な人が来てくれて回避できたり、なんでそれが必要なのか分からないけど、用意しておかなきゃあかんという気に駆られて、用意しておくとそれを必要とする人が現れて、『ありますよ』とお出しできたり…
この建物自体にちょっと不思議な側面があるので、そういうシックスセンス的な部分や波動を高めてくれてるのかもしれないです。」
「aeru手帖」を持って訪れる方にひとこと
「今変わりたい、自分を変えたいと思っている方はぜひ足を向けていただければ嬉しいです。アクセサリーだけではなく、様々なものを取り揃えていますので、きっと何かヒントがあるかと思います。『自分も頑張れるんじゃないかな?出来るんじゃないかな?』そんなふうに、元気になったり勇気づけられて帰っていただければ本望です。
カフェを利用してトイレでパワーをチャージするだけでもぜひ。コーヒーは、その年のコーヒー農園のランクを決められる権威をお持ちの、著名なコーヒー鑑定士の方が焙煎をしてくださっているものです。リーズナブルだけど新鮮で、雑味のない豆を信頼できる方からインポートしておりますので、コーヒーもこだわりを持ってお出ししています。
これから+αで挑戦していきたいことがあれば!
「土から採れるミネラルにも注目しているので、お一人用の壺をドリルで削ってお湯を溜め、そこに“クレオパトラが愛した死海の塩”を入れてミネラルを足元から補給することで、元気になっていただくという『足湯しながらカフェ』を構想しています。
自分の美を永遠にするために、3日間ラクダに乗って死海のほとりにスパを建設させたほどのクレオパトラに、底意地の根性や男性を負かせてしまうほどの力や、執着といったところでどことなくシンパシーや敵対心のようなものを感じていて(笑)。
彼女がそれほどまでに求めたものなら私も試してみなければと実際入ってみましたが、真冬なのに汗が凄くて。毒素が排出されているのを体感し、これは本当だなと。やっぱり汚いものを外に出さないと綺麗なものは入ってきません。死海の塩はドイツの医師が保険適用で認めているほどの効果があるんです。ミネラルによる免疫ケアを推奨し、普段から血行を良くして健康でいてもらえればと思います。」
内側からキレイになったり、身につけたものでときめいたり。心身ともに元気になって、「明日の自分を今日以上に好きになってもらえるように」。上谷さんの言葉一つひとつからは、そんな思いが伝わってきます。
自分を変えたい。世界でたった一人の自分をもっと好きになりたい。『majo cafe』はそんな願いをもつ全ての方の背中を、そっと押してくれる場所です。幾重にも重なる奥深い歴史や趣を感じる空間で、ゆっくりと自分を見つめ直して出逢える”あたらしい自分”。あなたも一度、魔法にかけられに訪れてみてはいかがでしょうか。