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みぞぐ

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溝口 草太

今日も明日も会いに行きたい、愛に溢れた酒場はこちら。

みぞぐスタンプ
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担当者名溝口草太
住所大阪市中央区日本橋1-21-20丸富日本橋パールビル202
電話番号
大阪メトロ最寄駅日本橋駅 徒歩2分
最寄駅
営業時間平日 17:00〜23:00
土日祝 16:00〜23:00
比較的空いている時間帯平日・土日祝ともに19:00ごろまで

町一体に異国情緒な香り漂う日本橋。少し迷いながら辿り着いたビルの2階、ほんのり灯るちょうちんが目印の立ち呑みエスニック・『みぞぐ』さん。店主の溝口さんが繰り出すアテは、直球タイ料理ではなく、一癖ある独創的なものばかり。「大好きなお酒、格闘ゲーム、話すことが僕のアイデンティティです!」と語る食のクリエイターの頭の中とは?

なぜタイ料理を?

「以前は裏なんばのタイ料理店で店長を務めていました。10代のときから自分のお店を持ちたかったんですけど、タイで食べた料理が衝撃的で。食べたことないうまさ、自分では作れない味に魅了されたんです。その後、勤めていたイタリアンをすぐに辞めてタイ料理店で働き、独立しました。

当時タイ料理は認知度も低かったけど、大好きな呑みと自分の強みを掛け合わせた”エスニック立ち呑み屋”なら、受け皿が広がりエスニック好きにもそうでない人でも楽しんでもらえるのかなと思い、『みぞぐ』ができました。」

『みぞぐ』だけの特徴は?

「本当にアットホームな居酒屋なところですね。僕の家族や身内が働いてるんですけど、みんな本当におしゃべり上手で。お客さまから進んで話しかけてくれたり、『ちょっと聞いてよ』と人生相談をしてくれたり、まさにスナックみたいなんです。それだけお客さまとの距離感がとても近いです。タイ料理目当てというよりも、スタッフに会いに来てくれていると思います(笑)。」

溝口さんにとって『みぞぐ』はどんな空間ですか?

「安くて、老若男女問わずわきあいあいとした毎日行きたくなる店をコンセプトにやってきました。スタッフも常連さんも、本当に愛情深くて、あったかい場所です。スタッフ、お客さま含めみんなでこの店を創り上げてますね。」

本格タイ料理」ではない、みぞぐさんだけの創作料理とは?

「自分が訪れた場所で食べたものや、名物料理からのオマージュが多いです。あと、これは元々のセンスなのかなと思うんですけど、『こんなのおもろそうやな。』と思いついた感覚を料理に落とし込んでいます。

センスって実は誰にでもあるんですけど、『あの人が言うなら絶対だよな。』という評価は、実績と信頼が裏付けるんですよ。

僕の料理も最初は『なんだこれ?』と思われるんですけど、お客さまとの信頼関係があるので、受け入れてもらえています。自分のやりたいことやセンスは、実績と信頼で納得させるものじゃないかな。」

1番大変だったこと、それをどう乗り越えてこられたのかお聞きしたいです。

「『ネオ居酒屋』ブームでインスタ映えするチューハイがバズり、店が観光地化したときです。マナーの乱れが酷く治安が荒れ、これは流石にまずいということでそれ以来『みぞぐのルール』を貼りだしました。

『ルールを貼り出している』とだけ聞くと、一見だとダメなのかとか、緊張感のある店なのかとか誤解を与えてしまいかねないんですけど、そういう訳じゃない。女性1人でも安心して立ち呑みを楽しめるようなお店にしていきたいんです。

その後、コロナでブームもリセットされてから、今は常連さんが8割です。今のお店の空気感は本当に理想的で、自分のやりたいことを自由に出来ています。

日々のお客さまとの関わりが楽しいですし、根付いてくれたみなさんには有難い気持ちでいっぱいです。」

誰もが居心地よく過ごせる雰囲気づくりのためには、迎え入れる側だけでなく、お客さまもルールやマナーを守るのは当然のこと。お店のファンや溝口さんのセンスに魅了される人が後を絶たないのは、筋の通った姿勢や、曲がらない思いで築き上げた“実績や信頼”があるからこそ。

そして溝口さんをはじめ、スタッフの方々もとってもハートフル。人同士の繋がりが希薄になる近頃で、こんなに愛に溢れたお店があったんだ。そんなラブアンドピースな雰囲気を楽しめるのも、みぞぐが人気な理由。スタッフの方にも、溝口さんについて伺いました。

溝口さんってどんな人?

「自由だけど、締めるところは締める。自分のやりたいことや軸を貫いていて憧れます。アイディアも趣味もお客さまの理解を得ているのは、店長が積み重ねてきた信頼あってのことだと思います。」

aeru手帖を持って訪れる方へひとこと&みぞぐの愉しみ方

「初めてのお店ってやっぱりドキドキするじゃないですか。でも特別何かしないと、常連さんみたいに話さないと、なんて気張らず本当に1杯だけでもまずは立ち寄ってもらいたいですね。イベントやアトラクション感覚で楽しんでほしいです。

看板もない、ビル2階の見つけにくい店に足を運んでくださるんですから、全力でアテンドします!」

暖簾をくぐれば、「ただいま」と言いたくなる我が家のようなあったかい空間。どのエピソードも思わず聴き入ってしまうものばかりで、楽しい時間を過ごせること間違いなし。鉄板の『名物・珍珉の中華皿秘話』を聴きに、みぞぐのみんなに会いに行こう。