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アトリエスタ食堂

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三宅 松治

もっと知りたくなる、そんなオモシロイ酒場

アトリエスタ食堂
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担当者名カタオカシンジ
住所大阪市大正区三軒家西1-1-14タグボート大正B5
電話番号050-3557-2629
大阪メトロ最寄駅大正駅 徒歩2分
最寄駅JR環状線 大正駅 徒歩3分
営業時間平日12:00-23:00  土日祝11:00-23:00
比較的空いている時間帯15:00~17:00



大正駅といえば、近くにドームがあり賑わいを見せつつ、穏やかな川が流れています。その川沿いにアトリエスタ食堂はあります。お出汁やお酒、ロケーションはもちろんのこと、音楽イベントやアートが混ざる場所で知るほど酒場だけじゃない面白さ、味が出てくるんです。



このような素敵なお店に勤めるようになった経緯をお聞きしたいです。

「オーナーとのご縁がありここに勤めることになりました。オーナーは人柄がめちゃくちゃ面白い方で人との付き合い方もすごく大事にされています。僕もいろんな節々で人に助けてもらっていると実感することが多くあり、人を軸に生きてきたと思っていますので、本当にお陰様で。という言葉が合います。


あと、僕は絶対断らない人なんです。これは言い過ぎかもしれませんが、自分の気持ちが向いている時はなんでも『いきますか〜?』って言われたら『いきましょ〜!』って言っちゃってたんで、それの積み重ねやったと思っています。楽しいから素直に正直に答えていました。」




アトリエスタ食堂は出汁とワインのお店であると拝見しました。

「毎朝一番出汁を取り、おでんやカレー、多数の一品料理に使っています。割合としては、大阪出汁ですね。オーナーの想いになりますが、“出汁ってほっこりするよね”と最初から常に聞かせていただいていて、その言葉に感心しました。僕自身、朝一番のお出汁を味見すると毎日すごくほっこりした想いで仕事を進められています。やっぱり、元気が立つといいますか、日本人でよかったなと思えます。


お客様にはお出汁でほっこりするだけではなく、ワインや洋酒、焼酎、日本酒とのマリアージュを楽しんでもらえるようなメニューを提案しています。つまめて、人が集まる楽しさに花を添えるような、『これ美味しいね』と言って頂けて話題になるような部分を特に意識していますね。」







川沿いのこのロケーションも本当に素敵ですね。この景色を見ながら、お酒を片手にみんなで楽しむ集いの場なのでしょうか?

「人が集まりお酒を飲み、美味しいご飯を食べ、さらにロケーションが加わっているので最高だと思っています。

老若男女幅広いお客様が来られていてアート事業もありますので、一見とっつきにくいバラバラとしている感じでもありますが、よくよく見てみると『お出汁を使っている料理あるんや!』だとか『カレーにお出汁!?』といった意外なところも発見してもらえる中身になっているのかなと思います。」




お料理の中で大阪で育てられた食材も使っているのですね。

「物理的に距離が近いところと鮮度はやっぱり大いに関係しますよね。あとは、馴染みがあることの安心感や昔から大阪の人間が食べてきた心底おいしいと思えるものだとか。もちろんいろんな世界の食材と掛け合わせることで新しい発見もあると思いますが…


今ちょうどいただいているのが、農林水産大臣賞を取った泉州の中出農園さんの水なすです。フルーツくらいの糖度で水みずしくて甘くて本当に美味しいです。オーナーや僕はたまに手伝いに行かせていただいていますが、苦労だったりだとか見ることができます。そういった部分も人との関係性がないとできないことだと思っています。」







産地との繋がりもそうですが、いろんな域での人と関わることに焦点を当てているお店なんですね。
「今どんどんITやデジタルとかの分野でコミュニケーションが便利になった反面、僕が生まれた時よりも人間関係が希薄になっちゃったかなあと感じることがあります。そんな時にいろんな人が関わってきた中で感謝を感じたりすることで人とのコミュニケーションっていうのがすごく再認識させられると思うんですよ。それを僕はこのお店を通じてでもいろんな関わりの中でも体現していきたいです。」





instagramでスタッフさん同士の仲の良さや先ほどもこのフードホールの他店のスタッフさんにノリ良く挨拶しているのを見ました。人との繋がり素敵だなあと感じました。

「スタッフみんな、のびのびととことん楽しんでもらって、でも仕事をしっかりするというところでみんな本当に頑張ってもらっているなって思います。もちろん失礼はないようにですが、スタッフには“自分らしく”とお伝えしています。僕よりも他の子たちはキャラが濃いと思っていて、それにリスペクトを持っていますね。


あと、ここはお店同士の繋がりがすごいんですよ。みんなで盛り上げようっていう気持ちがあります。頑張ろうという共通認識があるので、自ずと盛り上げようという気持ちになるんだと思います。スタッフ含めて他店の方には絶対挨拶しますし、新しいスタッフの紹介もしますね。」




そういったところにもアトリエスタ食堂の人との関わりが現れますね。ご近所さんみたいで仲の良さが伝わってきます。

「本当にそうだと思います。他店のスタッフの方がお子さんを連れてこられた時も『元気〜?』って話しかけます。その子等が『うん、元気〜!』って言ってくれていたのが、4年経って成長すると『はい、元気です。』とか言うところなど見られるんですよ。そういう成長過程を目にできるのも面白いですね(笑)」




ここにいるメンバーのみなさんが人の魅力を知っているからこそできる環境なのだとひしひしと感じました。それが場づくりに影響し、みなさんが集まりお酒を嗜み、笑顔が絶えない。そんな現場に直に触れて居心地の良さを実感。メニューも見ていて楽しく、お腹がぺこぺこになります!




アトリエスタ食堂で勤めていて“総じて楽しい”と松治さんはおっしゃいます。


その楽しいと思える瞬間はどこから湧いてくるのでしょうか?

「やっぱりお客様から喜んでくれたというレスポンスを聞けた時ですね。その価値はどちらでもいいんですよ。それが安かったわって言ってくれても、なんかちょっとお酒や料理を出しただけなのにありがとうと言ってくれても嬉しい。うちの店に、さらにわざわざ僕に言ってくれるっていうのが本当に嬉しいです。


オープンしたての初期にちょうどコロナが始まり、常にお客さんがいない状況を経験しておりますので、今は元に戻りつつあることが本当に嬉しいなと思います。ここのポテンシャルはわかっているのですが、世界的な流行になった時に人の流れってこうも全く止まってしまうのかと、それを痛感しましたね。

コロナの時期を経て、食べていただけることへの感謝はより一層感じました。料理を提供したりしてありがとうとか言われたら滅相もございません。って思っちゃいます。『嬉しいな、次も来てっ!』と言っちゃいますね(笑)

備えたりしないといけないですけど、やっぱり人が来てくれるってことは嬉しいですね。」





そういえば、松治さんは瀬戸内海の離島のご出身なんですよね。過去にダンサーや水泳のご経験もあるそうですが、大阪に出てきてからいろんなことをされてきたんですね。

「僕自身は興味が広く、かなり遠回りをしてきました。ご縁でたくさんの出会いもあり、もちろん過去には反省することもたくさんありますが、それも踏まえて感謝に変えていってます。


出身は田舎の離島で、とても自然しかないです。過疎化が進んでいて、人口が50人切っているそうです。故郷も盛り上げていきたくて、まずは大阪の中から自分のそういったパーソナルな部分にも何か繋げていけたら良いなというのはあります。僕自身、大阪が大好きで、だから20年間ずっといます。何か故郷に貢献したい気持ちとここにいて勉強したい、おることが楽しいという全て非常にアンバランスで…(笑)」




ご来店される方へメッセージをお願いします!

「アトリエスタってアート、人、お酒、場、全ての意味でカオスで楽しいです。僕自身も楽しみたいと思っておりますので、来店される方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。」



取材後も気さくにビールを持ったお客様に話しかける松治さん。スタッフの方とも少しお話ししたりと、そのラフな感じがたまらなくてもっと居たいなあと思ってしまいました。美味しいを据えながら楽しい・面白いを浴びたい方、ぜひアトリエスタ食堂へ。