担当者名 | 吉川貴雄 |
住所 | 大阪市中央区南船場4-9-4 |
電話番号 | 06-6281-0012 |
大阪メトロ最寄駅 | 心斎橋 徒歩4分 |
最寄駅 | 心斎橋駅 |
営業時間 | 11:00-16:00 |
比較的空いている時間帯 | – |
心斎橋駅から徒歩4分ほど歩くと、突然現れる鳥居。店内には色とりどりのだるまが並ぶ不思議な光景が広がります。Asia飯が食べられるスペースもあり、まさに‟うたげ”の雰囲気を楽しめます。そんな「うたげや」さんは、珍しいだるま屋さん。だるま1つ1つに思いが込められています。
今回はそんな「うたげや」さんにお話を聞かせていただきました。
だるま屋さんって珍しいと思うのですが、だるま屋さんを始められた経緯を教えてください。
やっぱりだるまに対して面白さを感じたからですかね。
だるまって日本人全員が姿形は思い浮かぶと思うんですけど、意味は浸透していないと思います。
だるまが持つ意味ってオフェンスで、目標を1つ1つ達成することに特化した縁起ものなんです。その点、だるま以外の日本の縁起物ってディフェンス多めなんですよ。例えばお守り魔除けとか。なので、だるまはある種ありそうでなかった他の縁起物とは少し違った日本の文化なんですよ。そこにすごく面白さを感じています。
だるまって目標を達成するために、願いを込めて片目を入れて、見える場所に置いておくことで「片目を入れなければ」「叶えなければ」という気持ちにさせてくれるものなんです。そして願いが叶った時初めて両目が揃う。昔の人は「お金持ちになりたい」とか悪い願いなど、だるまに色んな願いを込めてたんだろうなと思います。そこに‟江戸時代のストリート感”を感じます。
それと、だるまには七転び八起きという意味があると思うんですが、それもオフェンスであり、やさしさがあるんですよ。
転んでもゆっくりしてていいってわけではないからそこは厳しいですけど、「起き上がったらええやん。」「何度でもチャレンジしたらええやん。」と言ってくれますから(笑)
なるほど。そういった視点で見ると、だるまって縁起物の中でもある意味特殊なものだったんですね!面白い!
オフェンスの意味を持っただるまの中でも、うたげやさんのだるまにはいろいろなデザインがあると思うのですが、込められた意味をお聞きしたいです。
だるまって見えるところに置いておくものだから、好きな色を入れてほしいなって。その思いから、絵描きの子にだるまに絵を描いてもらうようにしました。そうすることでだるまをインテリアとしても楽しめて、そういう方向からも目標達成に向けてモチベーションを上げてもらえるようにしました。
クラシックなだるまはもちろんカッコいいし、あの渋さは年齢を重ねるほど魅力を感じると思います。クラシックなだるまのように、私たちが作っているカラフルなだるまも伝統工芸になるほど続けられればなと思っています。だるまの文化が日本中に広がれば、ポジティブな考えが広がって日本のバイブスがあがるんじゃないかと思ってます!(笑)
素敵です!だるまの文化がまた日本に広がれば、消極的なイメージを持たれがちな日本もポジティブになりそうですね。
そもそもだるま自体に興味を持たれたきっかけは何だったんでしょうか。
昔からだるまが好きだったわけではなく、SNSが流行りだしたときに自分のアカウント名を作る上で、アカウント名やあだ名を統一しようと思ったんです。その時に決めたのが「だるま」でした。本当に意味はなくて、降ってきたんです。(笑)
そこからだるまについて調べるようになり、だるま屋さんとしての芽生えが生まれたという感じです。
なるほど!何か運命のようなものを感じますね!
ちなみに、だるま屋さんを続ける上で、何かモチベーションになるような出来事はあったのでしょうか。
「えべっさん」という大阪のお祭りでだるまを販売させていただいたことがあるんです。その時に予想より売れて、その後も、年々右肩上がりに売上げが上がっていったんです。その出来事から、だるまって皆喜んでくれるんだということを実感でき、だるま屋さんを続けていこうという気持ちが生まれるきっかけの1つとなりましたね。
今後のお店としての展望などはありますでしょうか?
クラシックなだるま屋さんをもっとかっこよく思ってもらえるよう、だるまを広めたいです。今は僕らは言ったら外様ですよ(笑)絵付けしてるだるまもだんだん増えてきていますけどね。
なので、とにかく知ってもらえたらいいなと思ってます。最終的には、だるまといえば‟うたげや”のような存在になって、うちをきっかけにだるまに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
飲食店の方は、若い人たちにもっと使ってもらえるような場所にしたいですね。
僕らが若い時に心斎橋の近くでイベントさせてくれる場所や遊ばせてくれる場所って少なかったので、あったらいいなと思ってました。なので、そういった場所になれるように若い人たちが使いやすいようにしようと思ってます。
うち米がめちゃくちゃうまいんで(笑)
ちなみに、Asia飯がすごく口コミでも好評だと思うのですが、Asia飯になった理由はあるんでしょうか。
もともと僕アパレルで働いていたんですけど、野外フェスのフードでエスニック料理食べて感動して飲食で働きだしたんです。働いていた頃は、エスニックしかやってなかったんですけど、この辺サラリーマンの方が多いので、エスニックではなく、定食を始めました。今後はエスニックもやっていきたいと思ってます。
そうなんですね、!エスニックの方もすごく楽しみですね、、!!
最後に今回のプロジェクトで来られるお客様に一言お願いいたします!
だるまとは「願いを叶える縁起物」で、もし願いが叶わなくても七転び八起きで「頑張れ!あきらめんな!」というオフェンスの縁起物だという事を知ってほしいです!
あと米がめちゃくちゃうまいのでぜひ食べに来てください!!
今回はうたげやさんにお話を聞かせていただきました。
最近では珍しいだるま屋さんは、まさに今を生きる伝統工芸に触れられる場所でした。だるまは顔は怖いけど、私たちを前向きにしてくれる縁起物です。気分の上がるだるまと一緒に新しいチャレンジしませんか?