| 担当者名 | 奥村元気 |
| 住所 | 大阪府大阪市天王寺区勝山4-3-6 |
| 電話番号 | 06-7708-2669 |
| 大阪メトロ最寄駅 | 四天王寺前夕陽ヶ丘駅 徒歩20分 |
| 最寄駅 | JR桃谷駅 徒歩5分 |
| 営業時間 | 11:00〜21:30LO (無休/通し営業) |
| 比較的空いている時間帯 | 13:00〜 |
四天王寺前夕陽ヶ丘駅を降り、しばらく歩くと突如現れる虹色の屋根。これが“上方レインボー”との出会いであった。店主の奥村さんは美味しいにとどまらず、楽しいをも作り出す仕掛け人。たまたまご自身のことを会える店主と呼ばれていたのだとか。奥村さん始め、スタッフのみなさんにファンがついてしまうような、優しく楽しいお店なのです。
お店を始めた経緯とは？
「元々はミュージシャンでドラムを叩いていました。ライブの時はお客さんに対してアピールする立ち位置にいて、楽しんでもらえてるって感じるのがすごく良かったんです。ずっと音楽をやっていてバンドが終わって次どうしようかな〜と思った時に、すぐにお客様の反応が見れてライブ感あるのって飲食やなって思ったんですよ。自分が作ったものをバーン！って出したらその感想がすぐ返ってきますし。それまでは飲食店で働いたこともなかったんですけど、修行してラーメン屋を開きました。」
音楽はずっと好きだという奥村さん。どういう流れでドラムを？
「小さい頃、家ではずっとThe Beatlesとか矢沢永吉が流れていました。バンドをやっていたのは、家でずっと音楽が流れていたからというのがあったと思いますよ。普通やったらボーカルやギターに憧れるけど、ドラムがかっこいいなって、小3の時にドラムやりたい！と思うようになりました。ネットが当時はなかったから、やるにはどう探せばいいかもわからなくて、音楽番組をただずっと観ていました。中学生の時に吹奏楽部に入って、『やった！ドラムやれる！』と思ったらシンバル担当で…（笑）楽譜読めないし、譜面通りにいかないので部活は辞めて、放課後に1人でドラムで勝手に遊んでいました。それから、バンドを組んで中3の時に人前で演奏しました。
最初はそこまで考えていませんでしたが、お店を始めて、いかにお客さまに楽しんでもらえるか。この原点は、ミュージシャンをやっていたことが強いですね。」
音楽から生きる感覚は何かあるんでしょうか？
「食材に対応してブレ幅を無くしていくことです。季節ごととか、常に食材は変化しているのでその味のブレ幅をいかに少なくするかを常に考えてバランスを取っていく、そこが音楽作りに似ています。音楽編集作業とかもボーカルだけがドーン！って出たらあかんから、アンサンブルとして成り立つようにバランスを取る。
ラーメン作ればいいだけじゃなくて、楽しんでもらいたいですね。カウンター席しかない店なので、ライブ感大事やと思っていて、ラーメン作ってる時もお客様を喜ばせるような動きをしています。」
上方レインボーってどんなお店？
「わかりやすいからラーメン屋って言ってるだけなので、ラーメン屋に括って欲しくないんです。僕のお店には、上方レインボーのラーメン食べに行こうじゃなくて、『なんか美味いもん食えるからあそこ行こうや！』とかで来てほしいですね。そう思ってほしいから、無休通し営業にしています。桃谷は区役所とかも離れているので、用事があって来る場所じゃないんです。なので、お客様に来てもらいたい時間を僕から提示するのは違うなと思いました。店を構えているのにそれは自由度が低いなと思っていて、それやったら通し営業にして店開けたら一回仕込みのために閉めることはせず、閉店まで来れるというスタンスに変えました。
うちの店は、ラーメン食べなくてもいいんですよ。全部手を抜いてなくて美味いんで。常連の方とかは、卵かけご飯だけを食べて帰るお客様も実際いてます。
僕の店は価格帯も上ですが、その分価値（美味しさ）があるようにちゃんと詰めています。世の流れで価格が高騰していますが、食材を抑えて価格を維持するよりは負けるまで勝負しに行こうという気持ちが強いです。」
美味いものを届けるにあたり、生産者の方との対話で大切にされていることがあるそうです！
「生産者の方は、食材を届けて以降のことは知らないので素材の変化を伝える義務があると思っています。僕たちは豚や鳥、米一粒さえも育てることはできないんです。クレームを言っているわけではなく、美味しいものが作れるので話すようにしています。実際、僕のところに生産者の方が食べに来てくれるんですよ。お客さんが喜んでいるのを生産者の方はわからないので、コミュニケーションの中で僕たちが伝えるしかないんです。」
そういえば、上方レインボーという名前はどこから？？
「はっきり言って天才肌なので、考えれば考えるほど出てこなくてバーン！ってある日突然降りてきたんですよね。基本的にふざけている人間なので適当なこと言いますけど、この場所も虹の先にあったらいいなって。店内真っ白なんですけど、それも、光全部集めたら白やから白にしたんですよ（笑）」
奥村さんなりにaeruOSAKAを見て来店される方にどうぞ！
「きゅんです、やばきゅんです！」
少しでもお客様に楽しんでもらうために相性が良いアイテムは提案したいと語る奥村さん。飲食を始める前からスパイスを集めていろんなカレーを作っていたんだとか。そして、その背景から登場したのが加里ラーメン。パクチーが合うとのことで、今では塩ラーメンに入れるお客さまもいらっしゃるようです。爆ドライ麺の味変アイテム“（通称）デビルオイル”は他のメニューに合う合わないが分かれ「ほんまに美味しくないですよ！」と、全力で阻止することもあるそうで！
全ては美味しく、楽しく食べてもらうため。おしゃべり上手な奥村さんを始めとする上方レインボースタッフのみなさんにお会いして、あなたもレイラーになりましょう！
