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の君に本を

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チエ

贈り物にこそ『本』を。

の君に本をスタンプ
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担当者名チエ
住所大阪市中央区瓦屋町1-2-11からほりかわらやえん103号
電話番号06-6777-3368
大阪メトロ最寄駅谷町六丁目駅 徒歩6分
最寄駅
営業時間木・金・土・日 11:00〜18:00
比較的空いている時間帯平日早めの時間帯


趣が残る町屋が点在する空堀町の路地奥を進んでいくと、突然現れる大きな「の」の文字。思わず足を止め、白くはためく暖簾をくぐるとそこには壁一面に広がる絵本の世界。町にそっと寄り添うブックセレクトショップ『の君に本を』の店主・chieさん。「本を贈ること=気持ちを贈ること」と語る彼女に、本やお店への想いを伺いました。

すごい数の絵本ですね!本に関わるお仕事に携わっていたのですか?

「読み聞かせのボランティアを15年やってはいたんですけど、まさか当時は自分でお店を開くなんて夢にも思わず、まったく未経験からのスタートでした。

本はずっと好きで、子どもができてから毎晩読み聞かせをするようになると、特に絵本への思いはより一層強まりました。ここには大体1,300冊ぐらい所蔵されています。自宅には1,000冊ぐらいあるかな(笑)。」

他業界から一歩踏みだすに至った「決め手」を伺いたいです。

「やっぱり一番は、贈り物としての本の価値を高めたかったからです。たとえば、子どもさんが誕生日プレゼントにおもちゃを貰ったら嬉しいけど本だとガッカリ…という場面だったり、大人の方でも“モノ”のギフトはあっても、本を贈るということは中々なかったり。

本ってこんなにも素敵だけど、贈り物としての価値や地位はまだまだ低い。それがすごく勿体ないなあと思ったのがきっかけでした。実際、「本を贈ってみたいとは思うけど、どう選べばいいか分からない…」と言う方は多いんです。そんな方に、一緒に悩みながらご提案できる場所があればという思いを抱くようになり、決断しました。

chieさんの考える、「贈り物としての本」の魅力とは?

「時には誕生日だけでなく、ちょっとした記念日やなんでもない日でも、『こういう思いで買ったんだよ』と、背景も一緒に伝えてみてください。

本には物語があるので、相手の環境や心情に寄り添った本を選ぶことで、贈り物がより深いものになると思うんです。贈る相手を思い浮かべながら、そしてもちろんご自分にも贈るような気持ちで、本を一冊一冊手に取って選んでみてほしいです。」

オープンからの半年間について教えてください。

「当初は、絵本を中心のお店というのもあって家族連れが多いと思っていました。でも意外に、ご夫婦やお一人でなど、大人の方だけでのご来店も多いんです。現代社会は何かと複雑で疲れてしまうシーンが多いので、心を休めたいときに、短い言葉でグッときて、色合いや絵が目に優しい絵本を好む方が増えたのかなと感じます。

まるでコンシェルジュのようなchieさん。本棚には『心と身体の向き合い方を贈る』や『物語を贈る』といったテーマごとにカテゴライズされてあり、気分や状態に合った本を選べるようになっています。

さらに『ちょっとだけ疲れた君に』や『未知なる発見をしたい君に』といったふうに棚が分けられていてchieさんならではの感性が光ります。

道中にも素敵なお店がいくつもある空堀町。この場所にした決め手とは?

「落ち着いていて、雰囲気がやさしいところでお店をやりたかったんです。

空堀町周辺は良いところですよと教えてもらっていて、すぐに決めました。雰囲気が良いとは聞いていましたが、実際お店をやってみると本当に良いところで。

この間も、あるフリーペーパーに掲載してもらったとき、お客さんから「見たよ!やったねー!」と声をかけていただいたり、臨時休業した際には、「風邪ひいたんか?」と心配してくださったり。近隣のお店の方だけでなく、足を運んでくださるお客さんたちもとても優しくて、本当にありがたい限りです。下町らしさが残りつつ、やさしい雰囲気で溢れているこの町が好きです。」

aeru手帖を持って訪れてくださる方に向けて伝えたいこと

「『本を贈りたいけど、どんな本がいいか分からない。』『一緒に選んでほしい。』という方、大募集です!たとえば、お姉ちゃんや落ち込んでいる友達、もちろんご自身にでも。贈るお相手がどんな方で、好みは何で、どういう状態なのか詳しくヒアリングして、ぴったりな本をご提案させていただいております。お気軽にお声掛けください、一緒に素敵な本を選びましょう。」

あたたかい気持ちになりたいときや、うんと泣きたいとき。大切な誰かにだけでなく、もちろん自分自身にも。何かとっておきの贈り物をしたいと思ったとき、「絵本」という選択肢はいかがでしょうか。思い立ったら、一度『の君に本を』へ足を運んでみて。『〇〇の君』に、chieさんがぴったりの本を選んでくれますよ。