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サッチェズカリー

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sacche

ずっと勉強中だから、常に今が最高のヒトサラ

サッチェズカリースタンプ
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担当者名辻 佐知英
住所大阪市北区神山町14-23
電話番号
大阪メトロ最寄駅扇町駅 徒歩5分
最寄駅中崎町
営業時間11:30(土日祝12:00)〜15:00/18:00〜21:00
定休日:月・金
水・土はランチのみ営業
比較的空いている時間帯13〜14時、18〜19時

中崎町から少し離れた住宅地に佇む「サッチェズカリー」。定期的にインドに足を運び、家庭料理を持ち帰ってくる、探求心溢れるオーナーの辻さんにお話を聞いてきました。自由で、朗らかで、カッコいい辻さん、ファンになりました!

お店をなぜこの場所に?

「中崎町の駅周辺は若者が多く、流行りのお店で賑わっていますけど、私はあんまり忙しい場所にしたくなくて。ゆったりした場所にしたかったんです。食後にはチャイやスイーツで一組一組ゆっくりと過ごしてもらいたく。私自身も飲食店にいくときは、ゆとりを持って過ごすのも好きなので。」

お店を始めたきっかけは?

「ずっと飲食業に興味があって、30代からシフトチェンジしていきたいなぁ~とずっと思っていたんです。飲食業界に入る前はPOPダンスを仕事としていて、インストラクターやイベント出演をしていました。そして少しずつ比率を飲食店で働くことに増やしていったんです。お店をやるならブームの前から絶対インド料理!と最初から決めていて、“ルーではなくスパイスだけのカレーを作りたい!”と思っていました。元々インド料理が好きで、何度も何度も現地に足を運びました。コロナ渦以外は毎年行っていて、最近は去年ようやく久しぶりに行けました。航空券もかつてのように安くはなかったですが、3年間行けなかった分を取り戻すため、えいや!っと、3週間滞在してきました。今年もまた冬に行く予定です。」

インドのどのあたりへ?

「いろんな地方の家庭料理を知るために、一つの場所に偏らないようにしています。最初は南、それから各地を巡り今は東に滞在することが一番多くなりました。行きつけの先生がいて、何年もホームステイさせてもらってます。Airbnbでつながった方からそのお友達と繋がり、インドコミュニティが広がりました。毎度そこに行くたびに自分の料理の幅がアップデートされるんです。そして、長期でお休み頂いた分、新しいメニューに取り入れ、常連のお客さんに還元するようにしています。」

インドではどんな滞在を?

「最初の方は観光チックなところから始まり、1日1日を乗り切る感じでした。毎日が達成感に満ちていましたが、交通の遅れや衛生面で体調を崩すこともありましたし、人に騙されたり道案内でお金を要求されたりすることもありました。トラブルは身近に転がっているんです。30代でそれをやったのは大変でしたが、初めて行ったときからインドに魅了されました。お店を理由に何度も行けるやん、と嬉しいです。今は信頼できる人との繋がりで広がっているので、すこし安心しています。昔はけんかもしました。つたない英語で(笑)。インドでは日本人は温厚と言われることが多く、怒らないと思われる人も少なくありません。だからちゃんと言うときは主張するんです。」

インド料理のお客様の反応は?

「インド料理は塩とショウガとニンニクと、シンプルな味付けが特徴です。私がインドに行くようになってからは、日本食を作るときも調味料をシンプルにするようになりました。なので、お店に来てくれるお客さんたちは『体にいい気がする〜』と言ってくれることもあります。また、完全なベジタリアンを求めて来られる方もいます。日本では魚の出汁やチキンスープを使っていることがあり、完全なベジタリアンではない場合もあります。インド料理では豆をたくさん使ったり、油を大胆に使ったりして、味の満足度を高めています。たとえば、副菜では野菜をひよこ豆の粉の衣で揚げたパコラ(インドの天ぷら)という一品なんかが食べ応えがあり人気です。最近は海外の方々も増えてきて、欧米でベジタリアン料理を求めて探して来店される方も増えました。」

今後やっていきたいことは?

「変わり種のメニューにも挑戦したいと考えています。何年か前から、月に1回土日だけベジタリアンの日を設けていて。野菜だけのプレートでもお腹も心も満たされる、誰でも満足できるメニューを提供したいという思いからです。固定メニューだけでなく、メニューの拡充は大変な作業ですが、喜んでいただけるお客さんの幅を広げたいし、何より私自身が楽しいんです。また、インドの家庭料理でありながら、一般的なインドレストランでは提供されないような料理もあります。日本でもなかなか食べられないものなので、それも皆さんに味わっていただきたいです。私がお店を通じてインドとの出会いを持ったことを大切にしていて、インドはとっても広いので生涯を通じて全ての地方に行くことはできませんが、いろんな考えや文化があるインドの魅力を、お店を通して表現していきたいです。お店=私の人生。おばあちゃんになってもそんなお店を続けていたいです。」

お店には旅のアルバムが置かれており、お客さんから『インドに行ってみたいんですけど』と相談され、その後実際に行ってきましたという方もいらっしゃるそうです。お話をしていると私自身もインドに行きたくなり、インタビューの途中でつい旅の相談を挟んでしまいましたが、そんな相談も嬉しいのだとか、とっても詳しくおススメの場所やそれぞれの文化を教えて下さりました。お店がそうした情報発信の窓口でもありたいと、インド愛に溢れる辻さんに是非会いに行ってみては。