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うしや精肉店

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福山 貴生

90年の答え、美味しいお肉は愛情が違うんです

うしや精肉店スタンプ
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担当者名福山貴生
住所大阪府大阪市住之江区粉浜3-17-13
電話番号06-6671-4462
大阪メトロ最寄駅四つ橋線玉出駅 徒歩12分
最寄駅南海本線住吉大社駅 徒歩1分
営業時間9:00〜19:00 木曜定休
比較的空いている時間帯月〜水


玉出駅から少し歩くと、南北に軒を連ねる粉浜商店街がお出迎え。「シャッター商店街問題」が全国各地で叫ばれる中、そんな湿っぽさを吹き飛ばすほどの賑わいを見せます。中でも一際存在感を放つ『うしや精肉店』さん。90年この地で根付いてきたうしやさんは、現在店主のお父さまの後を継ぐ福山さんで4代目。

変わらない良さはそのままに、新しい風を吹き込む次期店主の思いに迫りました。

最初からお店を継ぐと決めていたのですか?

「そうですね。そのために必要なスキルや知識を蓄える上でどんなキャリアを歩むのかを、就活生時代から思い描いていました。そのまま肉屋になる手もあったけど、一度外から店を客観視したかったし、うちのお肉を多くの方に届けるために、広い視野を身に付けたくて。新卒でECに強い会社に入り、ベンチャーやフリーランスなどを経験した後に、東京から地元に戻ってきました。当時仕事で携わっていたカメラのサブスクビジネスは、今行っている肉のサブスクにも活きていたり、これまでの知見が全て今に繋がっていますね。」

伊賀牛にくまもとあか牛。上質なお肉が揃いますが元々こだわりが?

「ここまでこだわった商品を取り扱い始めたのは、12、3年前の大型商業施設が出現し始めた頃です。価格競争ではどうしても負けてしまうので、お肉の質にこだわろうと。

うちで扱うお肉は大手には流通しない希少なもので、畜産農家さんとは継続してお取引することができ、密接な繋がりが持てています。通常は、市場に出回ったお肉を仕入れするパターンが多いのですが、僕たちは牧場を指定し、できるだけ畜産農家さんに近いところから仕入れています。生産者の方との繋がりや信頼関係を大切にしたいんです。」

地域に寄り添いつつ、でも媚びすぎず。「良いもの」を適切な価格で適切に届けたいという信念が伝わります。

下町商店街の割に、うちは高めの価格設定だと思うのですが、それは地域のお客さまはもちろん、うちのお肉を求めてくれる方にとっても良いお店でありたいという思いがあるからなんです。やっぱり牛を育てるって本当に大変な仕事なので、生産者の方も中途半端な人には売りたくない。そういう方たちの思いをきちんと引き継ぎたいからこそ、半額セールで安売りするんじゃなく、良いものはちゃんと価値があるものとして提供していきたいんです。

どんな思いのもとお店に立っていますか?

自分の家のお肉が美味しいなと幼い頃から思っていて。何十年と続けるってとても難しいですが、この店もお肉も残すべき価値があると信じているので、繋いでいこうと決めました。あと、『本当に美味しいお肉』を知らない方が多いことが歯痒いです。良いお肉は、”脂こそ”あっさりとして美味しいんですが、やっぱりA5ランクといったラベルだけで判断し、高級=霜降り=脂っぽいというイメージになってしまい、苦手だな…と敬遠してしまう方は多くて。肉屋に生まれた身として、自分が美味しいと思うお肉の美味しさ伝え、世界に通用する日本の食を守っていきたいです。

商店街の雰囲気は?

「魚屋や八百屋など、生鮮食品を扱うお店が多く地域に根ざした商店街だと思います。明治時代から長く栄えていて、地元の人の生活が見える下町らしさが魅力です。その店でしか買えないモノを扱う、こだわりあるお店が多いです。若い人たちにも『この町いいやん!』と思ってもらえるよう、商店街をひとつの舞台に見立てて何が出来るかを企画しています。」

いつものスーパーで、いつものお肉を買う。便利ではあるけれど、商店街だからこそ味わえる楽しみ方もあるはず。パターン化してしまう肉の買われ方の課題を解決すべく、商店街という立地やサブスクといった販売形態を通して、「わざわざここでお肉を買う価値」を提供し続けていきたいと語る福山さん。

「肉のサブスク」に込めた思いとは?

「『ラストワンマイル』という言葉がありますが、僕からすると『ラストワンマウス』ですね。売って終わりではなく、お客さんの口に運ばれる瞬間までが大切だと考えています。

特にサブスクではお肉の種類や形状、 食べ方を限定しない、 “精肉店だからできること”を考え抜いてお 肉をお届けしています。 そのため、 お客様にとっては馴染みのないお肉だったりすると思うので、 当店オリジナルのレシピ本を制作して一緒にお届けしています。 そうしていくうちにお客様が選ぶお肉の偏りが小さくなり、それが最終的には生産されたお肉を余すことなく食べていただくという、『フードロス削減』という大きな課題解決にもに繋がるのではないか考えています。」

「本当に美味しいお肉を求めている方には、満足お肉を提供させていただいています。」とひとこと。お肉にこだわりたい方、ぜひ本物の味を体験してみてください。